英語は一番簡単な言語だから世界共通語なんだ

「英語」という言語について向き合っていきましょう。

現在、英語は世界共通語として使われています。全世界で4人に1人は、英語を実用レベルで使っているのが現状です。英語を使っている人のうち、ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーはたったの2割で、残り8割はノン・ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーです。この8割にはもちろん日本人である私たちも含まれていて、第二言語として英語を使っています。

外国人の友達と話していて、いつも最終的に行き着く結論は「英語は簡単」ということです。

じゃあ、「その簡単な英語が話せない私はとってもバカなの?」という卑屈な発想にならないでくださいね。それとこれとは話が違いますので。

イギリスに住んでいた時に、3ヵ月だけロンドンの語学学校に通っていました。ロンドンという土地柄か、偏りなくたくさんの国籍の生徒が在籍していました。私が知り合っただけでも、フランス人、ロシア人、イタリア人、ドイツ人、ブラジル人、アルゼンチン人、ベネズエラ人、リビア人、ギリシャ人、韓国人とほんとに色んな国の人たちで溢れかえっていました。お互いが片言の英語で話している状況ですが、みんなそれぞれ自分の母国語と向き合っていました。

冒頭で「英語は簡単」と述べましたが、言い換えると「英語はシンプル」ということです。

フランス語ですと、女性が話す言葉と男性が話す言葉で大きく異なります。こんなにジェンダーを気にする言語はないでしょう。スペイン語は、机や椅子などの名詞に、女性名詞、男性名詞と決まっていて、日本人からすると机のどこに性別を感じるのか謎でしかありません。この件に関しては、スペイン語圏の人たちも謎らしく、生まれた時から意識せずに身に付けたということです。スペイン語を第二言語として勉強するには、理解が必要となってくるので膨大な暗記力が求められるでしょう。韓国語にいたっては、世界で一つしかない記号の組み合わせで、どの言語とも似ていることがありません。(おそらく、中国語からきているので、正確には意味や由来があるのでしょうが、パッと見ただけでは理解不能です。)。リビア人が使っているアラビア語に関しては、右から左に書くという、他の言語とは書き方から違う時点で不思議でしかありません。ノートを取るときに、とても書きづらそうだったことを今でも覚えています。

ざっと多言語の特徴を書きましたが、どの言語も個性がとっても強いです。それに比べて英語は、アルファベット26文字さえ覚えてしまえば、あとはシンプルな文法の法則を覚えるだけです。他の言語に比べると、断然理解しやすい言語です。

私たち日本人にとっては、アルファベットを使わないので、第二言語として学習するにはとても困難ですが、世界共通語として考えたときには、多くの言語がアルファベットを使うので、その中でも一番ルールがシンプルな英語が選ばれたのは納得です。日本語なんて、ひらがな・カタカナに加え漢字まで使わないといけないので、これほど大変な言語はないでしょう。

このことを踏まえても、英語を使うには「シンプルに簡単に」が必須になってきます。英語が世界共通語として使われている理由に、他の言語よりもシンプルだからだと思います。せっかくシンプルな言語を採用したのに、回りくどい言い方や、難しい言い回しで英語を使っていては意味がありません。

母国語として使用されている言語で、一番多いのはスペイン語です。20ヵ国以上でスペイン語が母国語として使われています。人口で考えるとインド語、中国語の方が圧倒的に多いですよね。その中でも英語が世界共通語として選ばれているのは、やはりシンプルだからではないでしょうか。

ここまで説明してもまだ英語は難しいなと思う方へ、一つ例文を取り上げてみます。

「I love you.」を日本語訳してみてください。

考えましたか?

「私はあなたを愛しています。」ですね。

それでは、この日本語はどうでしょう?

「僕が君を愛してるよ。」

「私はあなたのことを愛しているわ。」

「うち、あんたのこと愛してんねん。」

どれも「I love you.」の日本語訳なのが分かりますか?

英語から日本語に訳すとき、こんなにもたくさんの表現方法で訳すことが出来ます。今回はたった3つの日本語訳の例を挙げましたが、もっとたくさん出るんじゃないかと思うくらい、日本語は豊富です。

逆に、これらの日本語を英語に訳すとどうでしょう?

どれも「I love you.」

これしか訳せないんですよね。

この例をみただけでも、英語が日本語よりとってもシンプルで簡単な言語だということはお分かりいただけるのではないのでしょうか。

私は今も昔も本を読むことが大好きで、当時も英語の本を読むことに挑戦していました。しかし、英語力が乏しい間は、気を引き締めて読んでいないと、誰が言っているセリフなのか分からなくなるんですよね。

例えば、こんな感じです。

「Did you buy some presents?」

「No, I didn’t. I didn’t have much time yesterday.」

「Oh, I see. You still have time until her birthday.」

パッと見ただけで、誰のセリフか想像できますか?

性別の判断が付きますか?

英語力が低かった私は、途中で集中力が欠けると一気に誰の会話文か見失っていました。

「I」って誰だっけ?

「her」って誰だ?という具合です。

でも日本語だとどうでしょう?

同じ内容でいきますね。

「プレゼント買ったの?」

「まだなんだよ。昨日買う時間なくてさ。」

「そうなんだ。でもまだ彼女の誕生日まで時間あるわよ。」

どうでしょう?パッと見ただけで、ある程度性別の判断が付きませんか?

最初のセリフが女性で、二番目のセリフが男性ですね。今は色んな話し方の人がいるので、一概にこれだけで性別を決めつけるのは…というジェンダー的な問題は置いておきましょう。あくまでも一般論で、パッと見ただけで話し手の詳細が分かるかどうかの例文です。

この例文で分かるように、英語には性別がないんです。日本語は、語尾だったり使う主語によって性別を判断できます。ましてや、出身地まで。

このことは、ロンドンにいる時に仲が良かった同僚の台湾人と話していて、ハッと気が付きました。

これは、台湾人の同僚に驚かれたことです。少し想像してください。

あなたは電車に座って乗っています。隣の人が本を読み始めました。一緒に読もうと覗き見したわけではなく、少し気になってチラッと見てみました。そこには二人の会話文が繰り広げられています。恐らく、日本語を母国語としている人なら、数秒見ただけで、それが男女の会話文なのか、どの世代の会話文なのか、どの地方のお話なのか分かると思います。ただ、英語や中国語だと、チラッと見ただけで性別、年代、出身地等の詳細を得ることはできません。それほどまでに、日本語は数多くの表現方法を持っていることになります。

今までの話を踏まえて、英語は日本語よりも簡単ということに納得して頂けたでしょうか?

もちろん得意不得意は人によって違うので、一概には言えませんが、多くの方にとって、英語はシンプルだと感じるはずです。