「英語は早いうちに学んだ方が良いですか?」という質問

 この手の質問は、イギリスに行ってからも英語にかかわる仕事に就いてからも多く頂きます。

 私の答えからいきましょう。

 「どっちでもいいです。」(笑)

 決して投げやりでも、面倒くさくなったからでもないですよ。本当に心の底から「どっちでもいい。」と思っています。

 私は、幼少期に英語を習っていました。今の幼児教育と大差なく、英語の歌を歌ったりマザーグースを暗唱したり、たまに外国人の先生が来てパーティをしたり、といった内容です。個人的にはとても楽しかったし、英語がとても好きになりました。何年も続けていましたが、中学入学を機に、やめたのを覚えています。今振り返ってみると、幼少期から英語に触れていたため、中学校の英語は余裕でしたし、大学受験の時に急に採用されたセンター試験のリスニングテストに関しても楽勝でした。これは、幼少期に英語を習っていたからかもしれません。弟も同じ時期に英語を習っており、彼も新婚旅行で訪れたカナダで今まで英語を話す機会がなかったのに、トラブル回避が出来たのも、もしかしたら幼少期の英語のお陰かもしれません。

このように聞くと、やっぱり英語は早いうちに習わせなきゃ、と躍起になるお父さんお母さんがいるのですが、少し待ってください。おそらく私たち姉弟は、たまたま成功だったパターンだったと思います。

私が教えている生徒さんの中には、とにかく英語嫌いの子が多いです。どうやって授業をしようかと毎回頭を抱えます。そんな子たちの話を聞いていると、意外にも幼少期に英語を習っていた子が多いのです。

大手英会話スクールに通っていたり、なかには英語の授業がある幼稚園に通っている子もいました。そんな子たちも、当時は歌を歌ったりゲームをしたりで、楽しかったと言います。英語嫌いになった子たちの大半は、学校の〇×で判断される授業で嫌いになった子たちばかりです。英語嫌いの前に先生との相性が合わなくて、英語が嫌いになる子もいますし様々です。

「早期英語教育は必要」という書籍で溢れていますが、全ては子供が英語が好きで、効果的に英語学習を、継続的に続けた場合の話です。途中で嫌いになるのでれば、恐らくその子は一生英語アレルギーが治らないといってもいいでしょう。

お父さんお母さんにお伝えしたいのは、子供に少しでも多くのことに関心を持てるように、色々なものを提示してあげてください。もちろん英語の絵本を読み聞かせてあげるのも良いですし、ディズニーのアニメを見せても良いと思います。

ただ、忘れてほしくないのは、「英語はあくまでもツール」にしかすぎません。

英語を嫌いになるようであれば、子供への早期英語教育は一刻も早くやめてください。

自分の力で学習を続けることが出来ない子供は、何をさせても伸びないでしょう。英語が話せるようになってほしいという親心から、子供が嫌がっているのに目を背けているお父さんお母さんをたくさん見ます。子供のために始めたことが、いつからか親の達成感を満たすことにすり替わっています。

最近の子たちは、一から十まですべて言わないと出来ない子が多いです。学びは自主的にしないと、伸びません。

人に言われたことしかできない子供にしたいですか?

自分の子供が英語に関心がないと思ったら、潔くやめる勇気を持ちましょう。